夕子ちゃんの近道

夕子ちゃんの近道 - 長嶋有

<内容>
物は古びると磨きがかかるけど、人はナマモノだからね。
――骨董屋の二階に身一つで転がり込んだ「僕」の人生の春休みのような日々を綴る初の連作短篇集。

<ひとこと>
読み終わった後の余韻がとってもいい一冊でした。
なんていうかすべて映像で頭に入ってきて、それが押し付けがましくない心地いい場面ばかりで。
多分、登場人物がみんな悪いヒトじゃないからだと思われますが、こういうホンワカできる本は好きです。
「かもめ食堂」と通じるものがあるかな。
もし映像化されるなら、主人公のボクは永瀬だなー、
で、瑞枝さんはキョンキョンがいいんだけれど、それじゃ濱マイクになっちゃうか。