彼女と彼 2

一夜明けて。
予定ではゴトーくんが来る日だったのですが
彼の言葉に甘えて一日待ってもらいました。
まだ誰かと会ったり、
出かけたりする気持ちにはなれなかった、
いや違うな、自信がなかったから。

でも環境を変えないと
ただただ悲しみの中にいるだけで
それがとても怖かったのも事実。
まだ気持ちがいったりきたり揺れていました。

今日は火葬。
ご家族だけで行かれるというコトなので
私は自宅にずっといました。
外は冬の雷と大雨。
彼女の突然の死を嘆いているかのように思えました。

母や妹から泣いてばかりいてはいけないと言われ
なるべく思い出に浸らないよう
掃除したり、料理したり、洗濯したり。
いつもよりうんとうんと動いていると
徐々に冷静さを取り戻せるようになりました。

現実逃避だったのかもしれないけれど
それでも明日には彼を笑って迎えられると思う、
そんな気持ちに変えられる時間を持たせてくれた家族と彼に感謝。